
「終わりよければ全てよし」よく言われる言葉です。しかし、本当に終わりよければ全て良しなのでしょうか?
実は、これは本当なのです。
何かを決めようと迷っているときに、色々な人に相談することがありますよね。このような場合、振り返ってみると、最後に相談した人の影響が大きかったということがないでしょうか?
人は異なった情報源から色々な情報を与えられると、そのうちの最後に与えられたものにもっとも大きく左右されるという心理法則があるのです。これを新近効果といいます。(親近効果ではなく、新近効果と言うようです)
たとえば、飲食店や小売店の場合、様々なスタッフがお客様と接します。さらに、消費者のお店に対する印象はスタッフの印象だけではありません。お店の雰囲気や商品力・品揃え・清潔感・サービスの提供スピードも、全てが絡み合ってお店の印象は出来上がります。
営業活動であれば、テレアポ等アポ取り時の印象・訪問時の話し方・表情・声のトーン・説得力・パンフレットなど営業ツールの印象・商品力・営業マンのスタンス、全ての要素が影響して、お客様が持つ営業マンの印象が決まります。
これらの各要素は、どれも数値化しにくいため、各要素がどの程度、お客様の印象に影響を与えているのかを分析することは容易なことではありません。
だから、多くの経営者は、問題を見つけて、全て解決していこうとしてしまいます。
しかし、この方法は、多大な労力が必要になる割には、大きな成果には結びつきにくいというのが実態です。
無闇やたらに改善策を打っても効果は出ないということは、皆さんもご存知のとおりだと思います。効果が高そうなところに的を絞って、集中的に改善することが重要なのです。
新近効果を知っていれば、少ない労力で大きな効果を生むことが可能になります。
飲食店や小売店では、最後に、お客様とお店側とが接触するのはレジです。新近効果の考え方に基づけば、レジでの印象が、お客様のそのお店の印象に大きなインパクトを与えることになります。
私が以前、ご支援していたクライアントでは、お店がどんなに忙しかろうと、優秀なスタッフに会計とお見送りをさせていました。チェック項目を1つ1つ、チェックしていくと、接客レベルはあまり高い評価ではなかったのですが、このお店は、全体の印象という項目で非常に高い点数を確保しています。
レジでの印象の良さが、全体の印象を高めているのです。
営業活動であれば、商談が終わって席を立つまでの間、あるいは、見送りをしてもらうまでの間の印象が、相手の印象に大きな影響を与えます。どれだけ、シリアスな話をしていても、帰り際に明るい顔をして、前向きな話題について触れることができれば、それほどシリアスな印象は与えません。
最小の努力で最大の成果を創出するために、新近効果は是非とも、おさえておきたい心理法則だと思います。
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