■起業・経営ノウハウ・メールマガジン−−失敗から学んだ経営手法(7)

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2005.9.11 メールマガジン vol.27 「失敗から学んだ経営手法(7)」

 

 経営や事業のマネジメントをしていると、色々な欠点が見えてきます。

 対従業員で言えば、労働時間が長い、給料が安い、経営理念ない、社員のスキルが高まらないなど、色々な問題が見えてきます。対顧客で見ても、感動してもらえるようなサービスレベルではない、 商品力が弱い、価格が高い、など悩みはつきません。

 

 そんな時に、社員が「うちの会社は労働時間長いよね・・・。やってられないなぁ」などという会社の欠点に関する愚痴を言っているのを耳にしてしまった日には、正直、ショックを受けるのではないかと思います。自分で認識している問題だけに辛いのです。

 

 そして、その問題を解決しなきゃ・・・と躍起になります。

 しかし、問題は、解決しても解決しても次から次へと出てきます。労働時間を短くすれば、労働の密度が濃くなるだけで、決して楽になるというわけではありません。実際、労働の密度を高い状態で推移させることは非常に難しいです。

 

 さらに労働の密度も下げようと思うと、人を増やすしかありません。人を増やせばコストが増えて、目標数値が上がってしまいます。そうなれば、仕事量が増えて、振り出しに戻ってしまいます。

 

 あるいは、1人あたりの給料を下げなければならないかもしれません。しかし、これは、労働時間の問題が給料の問題にすりかわるだけで、根本的には問題は解決されていないのです。

 対社員だけでなく、対顧客でも同じように次から次へと問題が起こります。

 

 問題を解決しなきゃと思った時点から、このような堂々巡りにはまっていってしまうのです。

 僕は、この堂々巡りに嫌というほどはまりました。何をやっても上手くいかない気がした時があったというのが、実は正直なところなのです。

 そのときに気がついたのが、この堂々巡りの構図でした。

 どれだけ問題解決を図っても、問題の連鎖というのは、まるで円のような形になっていて、いつか振り出しに戻ってしまいます。

 問題を無視しなさいということが言いたいわけではありません。問題の捉え方を変える必要があるのではないかと思うのです。

 

 例えば、社員が「労働時間が長い」と嘆く理由は、「労働時間が長い」からではなく、「長い労働時間に見合う見返りがないから」だと考えるわけです。見返りは、給料や休暇に限るものではありません。他の社員との人間関係や、ミッション・自分のキャリア・顧客に喜んでもらうことなど、色々なものが見返りとして考えられると思います。

 

 もうお分かりかもしれません。解決すべき問題は、欠点があっても受け入れてもらえるような魅力ある会社にできていないことなのです。欠点があること自体が問題ではありません。欠点がない会社を作ることなんて不可能だからです。
 
  何かに問題を感じた時には、次のように考えなければなりません。「その問題を補うほどの魅力を提供できているだろうか?」

 

 堂々巡りの構図にはまりこまないためにも、欠点を修正したり改善したりすることに時間を使うのではなく、長所を磨くことに集中的に時間を使うことこそが大事なのだと今は思います。

 もちろん、あまりにひどい欠点は克服するようにしましょうね。

 

【結論:欠点を克服しようとすると混乱が生じる】
  欠点を解決しようとするのではなく、欠点を上回る長所を作ろうと努力することが重要。

 


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