
2005.3.22 メールマガジン vol.6 「実践で使える戦略の立て方(3)」
前々回は、急成長企業九九プラスの例をもとに、業績を伸ばすための戦略立案のポイント「競争相手を意識した戦略立案」についてお話しました。
そして、前回は、失敗した事業の例をもとに、競争相手を意識しないと、どれだけ教科書的にきれいな戦略を立案しても役に立たないことをお話しました。
今回は、前々回と前回の内容を受け、実践で使える戦略立案手順をまとめたいと思います。
抽象的な話になりますが、ご容赦ください。
戦略を立案する時には、
「競争相手が困ってしまうような戦略を立案すること」
が重要です。
そこで、次のような手順で考えます。
1)競争相手を設定する
競争相手は、企業ではなく、業態で定めてください。
たとえば、あなたが、印刷関連の事業を立ち上げようと思うなら
○○印刷という企業を競争相手にするのではなく、オフセット印
刷専門の印刷会社、などと、業態ごとに設定をしてください。
2)その競争相手は十分なマーケットを持っているかを考える
1)で設定した競争相手のマーケットを奪えば、あなたが望む利
益をあげられるのかどうかを考えます。もし、マーケットが小さ
いのであれば、1)に戻って、再度競争相手を設定してください。
競争に勝っても、たいした利益が上がらないならば、戦略を考え
る意味がないからです。
3)あなた自身が、1)で設定した業態の社長であることを想像する
より具体的に想像してください。従業員が何人いて、どんな商品
をどんな客層に売っているのか、どんな経営課題があるのか、など
思いつく限り、具体的に思い浮かべてください。
4)どんなことをされたら、手の打ちようがなくなるかを考える
1)で設定した業態の社長であるつもりで考えてみてください。
どんな会社が出てきたら、手も足も出ませんか?
5)どういう条件が揃っていれば、そのような手を打てるのかを考える
たとえば、4)で、オフセット印刷の受注1回ごとに見積もりを
出し受注するスタイルではなく、1ヶ月○○円で使い放題という
契約をされたら困る、などの案が出てきたしましょう。
これを実行するためには、「発注量の安定した企業の特定・開拓」
「オフセット印刷のランニングコストの削減」「店舗型印刷会社
にすることによる営業経費の削減」など、いろいろな条件が出て
くるでしょう。
6)その条件の達成手法を1つ1つ考える
5)の例であれば、発注量の安定した企業とはどこか?どうやって
開拓するか?、工場にムダ・ムラ・ムリは発生していないか?、
店舗を構えるためのコストは?など、条件を達成するための懸案
事項を具体的に考えていきます。
7)アクションプランに落とし込む
行動レベルにまで落とし込んで、社員とともに1つずつ業務をこな
していきます。
このようにして立案・実行された戦略は、実践で生きる場合が多いようです。それに対し、「自社にはこんな資源があるから」と立案された戦略は実践ではなかなか役に立ちません。
競争相手を意識し、相手が困ってしまう戦略を考え、それを達成する方法を考える、そういった順序で戦略を組むことによって、実践的な戦略立案が可能になります。
一度、試してみたら面白いかもしれませんね。
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