私は、カラオケ店で5店舗のマネジャーをしております。最近、業績が芳しくなく、店舗のミーティングに力を入れています。ミーティングは各店舗単位で行っていまして、店長からアルバイトまで全員が集まります。最近、ミーティングに私が参加する意味があるのだろうかという疑問が生じてきています。と言いますのは、私がミーティングに出ても、私から一方的に意見を言うことはなく、店長やアルバイトが議論しているのを見守っているような形だからです。考えるのも実行するのも店長ですし、まして、現場に関しては、店長やアルバイトの方が良く分かっています。良い解決策を出すのであれば、現場で考えてもらう方がいいのではないかとも思います。そんなこともあり、最近、私がミーティングに参加する意味が分からなくなってきました。アドバイスをください。
会社によって定義は異なると思いますが、明確な定義がされていなければ、まず、定義をすることがスタート地点となります。
多くの場合、マネジャーが持つべき役割というのは、
・店長の育成
・店舗が誤った方向へ進まないよう、大枠の舵取りをすることであると思います。
(もし、御社の事情では、定義が異なる場合は、今、お考えの定義をもとに、以下、読み進めてください)
このように、マネジャーの役割を定義づけた場合、ミーティングへの参加スタンス、伝えるべき内容は、明確になってきます。
【参加スタンスと伝えるべき内容】
・会議の進行は店長が行う。
→店長が自分で考え、自分でチーム(店舗)を動かせるようになるよう、店長に会議
を進行してもらう。
・ミーティング・テーマの確認を行う。
→ミーティングのテーマがずれると、ミーティングの時間が無駄になってしまい
ます。ミーティングの最初に、店長から、「今日のミーティングでは、○○と△△
について検討します」というように、テーマを話してもらいます。
→他のテーマも入れたほうが良いと判断されたのであれば、この時点(ミーティン
グの最初)で、店長に、その旨を伝えます。
→ミーティング・テーマについては、下に、ミーティングの7つの種類を記しておきま
したので、そちらをご参照ください。
・店長の発言に誤りや、足らない点がある場合は、マネジャーとして、意見を述べる。
→できる限り質問スタイルで意見を述べる。
→質問スタイルにすることによって、店長や現場のスタッフに、自力で答えを出
そうとする姿勢が身につきます。
例)「今、○○店長は、今月の売上未達対策として、△△という施策を行うと言った
けども、××という施策では難しいだろうか?(あるいは、他にも施策があるの
ではないだろうか?)」
例)「みんな必死でがんばろう!という話で、ミーティングが終了しそうだけども、
具体的に、アクションレベルに落とさないと実行できないんじゃないかな?」
例)「先ほど、○○さんが、お客様からクレームをもらったという話をしていたけど
も、もう少しその点について詳しく報告してくれないかな?」
・ミーティング終了後、店長と振り返りのミーティングを持つ
→今日のミーティングの反省点や、店長として、持つべき視点や姿勢、考え方を
店長に伝えます。
→1回5分でも良いので、振り返りを実施することで、店長の成長スピードが速まり
ます。
例)「今日の会議では、みんな何となく眠そうな顔をしていたように思うけど、なん
でだと思う?」
例)「○○さんと△△さんが、会議で、かなりぶつかっていたので、フォローが必要
だと思うけど、どんなフォローをする?」
【ミーティングの7つの種類】
@情報収集型
知識や見識を高めることを狙いとする。
例)接客の成功事例の共有、現場の現状の課題認識の確認 など
A意見交換型
判断や見解を述べ合うことを狙いとする。
例)店舗売上の向上施策の議論、新メニューの開発の検討 など
B計画立案型
計画やスケジュールを練ることを狙いとする。
例)年間売上計画や販促計画の立案
C利害調整型
利益と損害のバランスをとることを狙いとする。
例)店長とアルバイトの意識のギャップを確認・調整する
本社(本部)と店舗の意識ギャップの確認・調整をする
D問題解決型
何らかの回答や解決策を出すことを狙いとする。
例)売上計画を下回ってしまった原因と対策を検討する
アルバイトの定着率を高める方法を導き出す
E通知型
事実や決定を知らせることを狙いとする。
例)本社での決定事項を伝える
F再検討型
一度決定した内容を、再度吟味することを狙いとする。
例)売上目標を修正する、人員採用計画を見直す
多くのミーティングでは、上の7つが混ざって検討されているため、ミーティング効率が低くなっています。
たとえば、A意見交換型ミーティングでは、役職などは関係なく、アイデアや思いつきを重視し、自由に意見を交換する必要がありますが、D問題解決型ミーティングでは、原因の分析・整理、解決策の立案、実行プランの立案、納期と実行担当者の決定、など、論理的なアプローチが必要になります。
種類ごとに、ミーティングの進め方がまったく異なるのです。
通常は、1回の会議で、@〜Fの種類が複数混じってくるため、 「今、@〜Fのどの種類の会議を行っているのか」をはっきりと意識しなければなりません。
ミーティング・テーマを最初に確認する意味もここにあります。最初にテーマを確認し、ミーティング内容をイメージしておくことによって、「効率の良い会議運営」ができるようになるのです。
また、上記@〜Fのミーティングの種類を知っておくことによって、「他に検討すべきテーマがないか?」を考える時に、アイデアが出やすくなります。
ぜひ、7つの種類を念頭に置いた上で、会議を行ってみてください。
ご質問に戻りますと、御社の状況によっても異なると思いますが、マネジャーの最大の仕事は、「店長の育成」であり、その方向に向けて、会議を運営するのが良いと思います。
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