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2005.9.26 初心にかえる

 

 もう3週間以上過ぎましたが、今月の1日をもって無事に設立から1年が経ちました。


 色々なことがあった1年で、何とも言えない感慨があります。

 この1年間は、本当に必死で周りのことも気にせず、ただただ一生懸命走ってきたような気がします。

 会社としては、2回の危機がありました。
 何十年も経営をやってこられた経営者の方々からすれば、「そんなのは危機じゃないよ」と一笑に付されてしまいそうですが、僕なりには後がないと必死でもがいてきたわけです。

 

 そして、1年経って、それ程の苦労をせずとも安定的に利益が出る体制が整いました。
 でも、なぜだか全く嬉しくありませんでした。

 何かが違う・・・!
 そんな強い違和感を感じていたのです。

 様々な事情があり、2月から事業をWEBに特化しました。

 そして、WEBマーケティングの会社として、自社でもサイト運営をしながらテスト・検証を繰り返し、さらに、様々な企業の支援の中で体系化したリアルのマーケティング理論と混ぜ合わせ、「成果が出るノウハウ」というのものを作りこんできました。そのノウハウは、営業トークを抜きにして(笑)、完成度が高いものだと自負しています。

 

 ノウハウが出来あがれば出来上がるほど、WEBの世界にどんどんはまりこんでいきました。

 WEBというのは、人間と人間の接触がない分、とても緻密な計算が必要とされる分野です。
 全ては確率論で表現され、さらには、検索エンジンというロボットを相手に悪戦苦闘を繰り返します。そんな仕事を毎日毎日、朝から晩まで行っているうちに、いつしかWEBの会社として利益を出していこうと自然に考えるようになっていました。

  現場で、クライアントとやり取りをし、具体的な施策を考え続けるWEB漬けの毎日の中で、本来、自分が求めていたことが見えなくなっていってしまったのです。

 

 そして、1年が経ちました。
 その時に感じたのは、「1年で基盤を作り、着実に経営を前に進めることができた」という充実感とともに、苛立ちでした。

 

 最初はその苛立ちが何なのかさえ分かりませんでした。
 ただ、利益が出ても全然嬉しくないことは間違いありませんでした。

 悶々とした日が続いたある日(まだつい最近のことです)、やっと思い出したのです。

 あぁ、自分は「事業運営のプロ」になりたくて会社を作ったんだと。

 実は、それは、社会人になる時にコンサルティング業界を選んだときから思っていた目標(夢?)だったのです。

  それにも関わらず、日々の忙しさの中でそのことがすっぽりと頭の中から抜けおちてしまっていました。

 

 WEB漬けの毎日の中で、いつの間にか、WEBのスペシャリストになる方向で考えてしまっていました。自分がスペシャリストになって、グイグイと会社をひっぱていこうと思っていたのです(最近、個人をブランド化して会社を展開するケースが多いですもんね)。

 

 事業運営のプロとは全く違う方向性です。
 違和感を感じるに決まっています。

 今は、しっかりと認識しています。

 今進めているWEBマーケティング支援事業やデザイン事業は、あくまでも会社として事業運営ノウハウを蓄積するためのものだと。

 これをはっきりと認識した途端に戦略が明確になりました。目指すべきゴールイメージ、事業展開の方向性、工数やコストの配分、マーケティングの方向性、社員評価基準、目指すべきゴールイメージ、などなど。

 

 初心にかえろう、という言葉はよく言われる言葉です。

 でも、今までこの言葉の重要性を理解したことはなかったように思います。
 もし、初心を思い出さずにこのまま行っていたら、努力して会社を拡大したとしても、楽しくない日々を過ごしていたのではないかと思います。

 おかげさまで今は、毎日がとても充実していてやる気に満ちています。

 初心にかえれという言葉を時折思い出して自分自身を確認したいと思います。
 

 

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