■起業家の独り言−−何のために仕事をするのか

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2005.4.16 何のために仕事をするのか?

 

 僕は、大学を卒業して、すぐに経営コンサルティング会社に入社しました。


 父が会社経営をやっており、 小さいころから経営というものを意識しながら育ってきた経緯もあって、どうしても経営に近い場所で仕事をしたいと思っていたからです。大卒の若造が経営の現場に近寄れるのは、コンサルティングくらいしかないだろうと考えたのです。

 

 就職活動を行った結果、第一志望の経営コンサルティング会社に入社。経営者に近い場所で仕事をする、その願いが叶った僕は、必死に仕事をしました。

 そして、入社3年目でグループ会社の役員に任命され、史上最年少で取締役になりました。

 「最年少」という華やかな言葉から、周りからは順調に出世をしたと思われていたかもしれません。でも、当時の僕は、どれだけ頑張っていたって、所詮は入社3年目。役員として必要な能力には、全く足りない状態です。それは、 他のグループ会社の役員の方々を見れば、一目瞭然でした。とてつもないプレッシャーを感じて、体はくたくたでも、目がギンギンに冴え、眠れない日々が続きました。

 

 そんな中、僕が取った方法は、「人の倍の時間がかかっても、人よりいい仕事をする」という方法でした。役員になった後の月間平均労働時間は、460時間。土・日もなく、平日は夜中の2時・3時まで仕事をするのはざらでした。

 

 当時は、 しっかりと責任を果たして、一人前だと思われたい、そんな思いだけで仕事をしていたようにも思います。もし、この時の僕に、「なぜ仕事をするのか?」と聞いたら、「経営者として、一人前だと思われたい」。そう答えたと思います。

 

 取締役から常務取締役を経て独立、今に至っているわけですが、今、「なぜ、仕事をするのか?」と問われれば、「人間といて成長したいから」と答えるでしょう。

 

 独立して、「人との関係」の重要性に気づいたからです。

 自分は一人では生きていけない、そんな当たり前のことを痛感したのです。
 独立して、何もないところに一人で立ってみてはじめて、友人が相談に乗ってくれ、先輩が励ましてくれて、前の会社の同僚が自分を認めてくれて・・・そして自分という人間が成り立っているんだと、体で理解しました。

 

 だから、今は心から「人間として成長したい」と思います。

 

 「何のために仕事をするのか?」と聞くと(そんなストレートには聞きませんが(笑))、多くの人は、「生活するため」「なんとなく」「そんなものないよ」と答えます。

 

 でも、それは勿体無いなと思います。

 

 自分の内側で発する声、「こうなりたい」「こうしたい」という叫んでいる声、に耳を傾けてみると、その最短距離を走るルートが仕事になるケースが多いのではないでしょうか。

 

 今まで、優秀な人をたくさん見てきましたが、それらの人はみんな、自分の内側で発せられている声を、耳を澄まして聞いているような気がします。その声に素直に生きているから、エネルギーがあるんだろうと思います。

 

 そういう人は、「なぜ、仕事をするのか?」という問いに明確に答えられるでしょう。
 大金が欲しい、成長したい、認められたい、視野を広げたい・・・様々な答えがあると思います。どれが正しくてどれが間違っている、ということではなくて、自分が望んでいることを理解することが重要だと思います。

 あなたの内側からは、どんな声が聞こえますか?その声に、素直に生きていますか?

 

 

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